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【トラクタ・トレーラーの選び方】第五輪荷重・けん引免許・海コンまで徹底解説

「中古の大型トラクタ(トレーラーヘッド)を探しているが、選び方がわからない」
「第五輪荷重って何?どこを見て選べばいいの?」
「海上コンテナを引きたい。1デフと2デフ、どっちがいい?」

そんなお悩みにお答えします。

トラクタ(トレーラーヘッド)は、荷台を持たずトレーラーを牽引することに特化した特殊な大型車です。単車(荷台一体型トラック)とは選び方の勘どころがまったく異なり、第五輪荷重・デフ(駆動軸)・キャブ形状・けん引免許など、専用の知識がないと失敗しやすいカテゴリーでもあります。

当社エスエスジャパンは大型アルミウイングを主力としつつ、トラクタも平成24年式ごろから高年式まで、常時10台ほど取り揃えています。ご希望の仕様が在庫にない場合も、全国のトラック市場からお取り寄せ可能。常時80台超の在庫と仕入れネットワークを活かし、条件に合う1台をお探しします。

この記事では、中古大型トラクタ・トレーラーで失敗しない選び方を、専門用語をかみ砕きながら正直に解説します。

📖 読了時間の目安:約9分

中古大型トラクタ・トレーラー



そもそもトラクタとは?単車との違い

トラクタは業界で「トラクタヘッド」「トレーラーヘッド」「ヘッド」などと呼ばれます。エンジンと運転席を持つ牽引側の車両で、それ自体には荷物を積む荷台がありません。後部の連結装置で「トレーラー(被牽引車)」をつなぎ、荷物はトレーラー側に積みます。

単車(荷台一体型)との根本的な違い

比較項目 単車(ウイング・平ボディ等) トラクタ+トレーラー
荷台 車体と一体 トレーラー側(切り離し可能)
積載量 中〜大 大〜特大
必要免許 大型免許 大型免許+けん引免許
運用の柔軟性 1台完結 ヘッドを共用し複数トレーラーを回せる

トラクタ最大の強みは「ヘッドとトレーラーを切り離せる」こと。荷積み・荷降ろしの間ヘッドを別のトレーラーに付け替えられるため、待機時間を減らし1台のヘッドで複数の荷台を効率よく回せるのが単車にはない魅力です。

💡 プロの視点
当社は大型アルミウイング(単車)とトラクタの両方を常時在庫しています。「地場配送やスポット輸送が中心」なら単車が扱いやすく、「港湾・海コン・重量物・幹線を大量に回す」ならトラクタが有利。まず自社の運行スタイルを整理してから車種を決めるのが失敗しないコツです。


トレーラーの種類(セミ/フル)を理解する

トラクタを選ぶ前に、引く相手であるトレーラーの種類を押さえておきましょう。大きく「セミトレーラー」と「フルトレーラー」に分かれます。

種類 構造 連結全長の上限(目安)
セミトレーラー 前輪を持たず、荷重の一部をトラクタが支える。国内で最も普及 おおむね18mまで
フルトレーラー 前後に車輪を持ち単独で自立できる。トラクタは牽引のみ 条件を満たせば最大25mまで

日本の物流で圧倒的多数を占めるのはセミトレーラーです。トラクタの「第五輪(カプラ)」でトレーラー前端の荷重を支える構造で、海上コンテナシャーシ・アルミウイングトレーラー・平床(重機運搬)など用途が幅広いのが特徴です。

フルトレーラーは連結全長を最大25mまで伸ばせる特例があり、1度に運べる量が多いのが利点ですが、運行できる経路や条件に制約があります。まずは「どんなトレーラーを引くか」を決めてから、それに合うトラクタを選ぶのが正しい順番です。


牽引に必要な免許(けん引免許)

中古トラクタを検討する前に、ドライバーの免許要件を必ず確認してください。ここを見落とすと「車両は買ったが運転できる人がいない」という事態になりかねません。

  • 大型自動車免許:大型トラクタ本体を運転するために必要
  • けん引免許:車両総重量750kgを超えるトレーラーを引く場合に必要

大型トラクタで実務に使うトレーラーはほぼ確実に750kgを超えるため、実質的に「大型免許+けん引免許」の両方が必須と考えてください。けん引免許は、連結車特有のバック操作など独特の挙動を扱う技能が問われ、運転免許の中でも難易度が高いとされています。

⚠️ 導入前に必ず確認
けん引免許を持つドライバーは単車ドライバーより希少です。トラクタを導入する前に「けん引免許保持者を確保できるか」を先に確認しましょう。車両は取り寄せられても、乗り手がいなければ稼働できません。免許区分・要件の最終確認は必ず公的機関(警察庁・運輸支局)の情報でお願いします。


①第五輪荷重(カプラ)を必ず確認

中古トラクタ選びで最も重要な数値が「第五輪荷重」です。ここを外すと、そもそも引きたいトレーラーを合法的に牽引できません。

第五輪・カプラ・キングピンとは

  • カプラ:トラクタ後部にある、トレーラーを連結する円盤状の装置。V字の切れ込みがある
  • キングピン:トレーラー前端下の連結ピン。カプラに差し込んで固定する
  • 第五輪:このカプラとキングピンによる連結部の総称

そして「第五輪荷重」とは、カプラ(キングピン)にかけられる最大荷重のこと。つまりトレーラー前端の重さをトラクタがどれだけ受け止められるかを示す数値で、車検証に記載されています。

💡 プロの視点
中古市場で最も多い第五輪荷重は「11.5トン」です。標準的な海コン・ウイングトレーラー用途はこの帯が主流。重量トレーラーを引くなら、より大きい第五輪荷重が要ります。購入前に「引きたいトレーラー側の必要荷重」と「トラクタの第五輪荷重」を必ず突き合わせてください。

⚠️ カプラ位置の変更は届出が必要
「手持ちのトレーラーに合わせてカプラ位置をずらしたい」という相談は多いですが、カプラ位置の変更は勝手にできず、構造変更等の手続きが必要になる場合があります。第五輪荷重は車検証に記載される登録値のため、位置の変更で荷重配分が変わると運輸支局での構造等変更検査の対象になり得るからです。中古で買ってから調整…と安易に考えず、購入前に販売店へ相談しましょう。


②デフ(1デフ/2デフ)の選び方

トラクタは後輪の駆動軸数によって「1デフ」と「2デフ」に分かれ、性格がはっきり違います。用途に合わないと燃費や走破性で損をします。

区分 通称 得意分野
1デフ(後1軸駆動) 高速トラクタ 海上コンテナ・ウイング・キャリアカー等、高速道路中心の長距離。軽量で燃費に有利
2デフ(後2軸駆動) 重量トラクタ 重機・砂利・鉄鋼・原木など重量物や悪路。牽引力と踏ん張りに優れる

ざっくり言えば、「速く長く走る」なら1デフ、「重く踏ん張る」なら2デフ。海コンや幹線輸送が主目的なら1デフ、建機や重量トレーラーを引くなら2デフを軸に探すのが定石です。


🚚 トラクタもお探しできます!

当社ではトラクタを平成24年式ごろから高年式まで常時10台ほど在庫しています。在庫にない仕様も全国のトラック市場からお取り寄せし、第五輪荷重・デフ・キャブまで条件に合う1台をお探しします。


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③キャブ形状(ショート/フル/ハイルーフ)

トラクタのキャブ(運転席)は用途によって形が選べます。長距離で車中泊するか、地場で日帰りかで最適解が変わります。

  • ショートキャブ:就寝スペースなし。全長を抑えられ小回り・地場輸送向き
  • フルキャブ(ハイルーフ):座席後方に就寝スペースあり。長距離・車中泊に快適

あると便利な装備

  • リアエアサス(荷役・連結時の高さ調整、乗り心地)
  • リターダ(補助ブレーキ。重量牽引の下り坂で安心)
  • ハイルーフ・ワイドキャブ(長距離の居住性)
  • バックモニター・サイドカメラ(連結・後退の安全性)

💡 プロの視点
海コンや幹線の長距離運用ならハイルーフ+リアエアサス+リターダ付きが人気。重量トレーラーを引くならリターダの有無は安全とブレーキ維持費に直結するので、中古でも要チェックです。


④海上コンテナ(海コン)輸送で選ぶなら

港湾エリアで需要が高いのが海上コンテナ(海コン)輸送用のトラクタです。海コンは「シャーシ」と呼ぶ専用セミトレーラーに載せて運びます。シャーシ自体にエンジンはなく、トラクタで牽引します。

コンテナ 長さの目安 運搬方法
20フィート 約6.1m 専用シャーシ(トレーラー)で牽引。重量物が入ると重い
40フィート 約12.2m トレーラー(シャーシ)牽引が基本。量をまとめて運べる

海コン輸送は高速主体・長距離が多いため、トラクタは1デフの高速トラクタ+第五輪荷重に余裕のある車両が基本線。20ftでも中身が重い貨物では総重量がかさむため、引くコンテナ・シャーシの重量条件から逆算して第五輪荷重とデフを選びましょう。

⚠️ 「ヘッドだけ」では運べません
海コンを運ぶにはトラクタ(ヘッド)と海コンシャーシ(トレーラー)がセットで必要です。すでにシャーシをお持ちか、これから揃えるかで選ぶヘッドの条件が変わります。どちらの状況かをお知らせいただければ最適な構成をご提案します。


⑤メーカー各社の特徴(いすゞ/日野/ふそう/UD)

国産大型トラクタは主にいすゞ・日野・三菱ふそう・UDトラックスの4社。それぞれのトラクタにも個性があります。

メーカー 代表車種(トラクタ) 一般的な評判
いすゞ ギガ トラクタ 燃費と耐久性に定評。中古流通量も豊富
日野 プロフィア トラクタ(SHほか) 安全・環境性能に強み。整備網が広い
三菱ふそう スーパーグレート トラクタ ダイムラー系の欧州技術・先進安全装備
UDトラックス クオン トラクタ 力強いエンジン。重量トレーラー分野で高い支持

重量トレーラー中心なら力強さに定評のあるUDクオン、燃費・耐久ならいすゞギガ、安全・整備網なら日野プロフィア、欧州テイストの先進装備なら三菱ふそう、というのが大まかな傾向です。ただし最終的には整備を頼めるディーラーの近さと、実車の状態で選ぶのが現実的です。

ギガ・プロフィアの単車での詳細は 中古いすゞギガ徹底解説中古日野プロフィア徹底解説 もあわせてご覧ください。


⑥走行距離・整備履歴のチェック

トラクタは高速幹線を淡々と走る個体が多く、走行距離が伸びていても状態が良いケースがあります。数字だけでなく「どう走ってきたか」を見極めましょう。

走行距離 状態の目安 価格帯のイメージ
〜50万km 低走行・状態良好 高め
50〜100万km 主力ゾーン・要整備確認 相場中央
100万km超 整備履歴次第・要精査 割安だが見極め必須

トラクタ特有の要チェック部位

  • 第五輪(カプラ)の摩耗・ガタ:連結の安全に直結。摩耗が進むと交換・修正が必要
  • エアライン(連結ホース)・電気系カプラの劣化:トレーラーのブレーキ・灯火に影響
  • フレーム・下回りのサビ、腐食:港湾・海沿い運用車は塩害に注意
  • ブレーキ・リターダの作動:重量牽引車は消耗が早い
  • 尿素SCR(アドブルー)系の整備履歴:高額修理になりやすい

⚠️ 安さだけで状態説明のない車には要注意
現状販売はオークション仕入れの中古トラクタでは一般的な販売形態で、それ自体は問題ありません。危険なのは、カプラ摩耗やエアライン劣化、SCR不調の有無を確認・説明しないまま安さだけを打ち出す業者です。状態を正直に説明し、買った後も整備で対応してくれる店を選びましょう。当社は仕入れ時にこうした点を丁寧に確認し、そのままお伝えします。


中古トラクタはどこで買うべきか

トラクタは第五輪荷重・デフ・キャブ・引くトレーラーとの相性など、確認事項が単車より多い車種です。だからこそ「価格」より「どこで、誰に相談して買うか」が満足度を大きく左右します。

確認すべきポイント

  • 引きたいトレーラーと第五輪荷重・カプラ位置が合っているか
  • 用途に対して1デフ/2デフの選択が適切か
  • 修復歴の有無、整備記録簿(あればプラス材料)
  • けん引免許保持ドライバーを確保できるか(社内体制)
  • 納車後の整備・板金・保証まで頼めるか

当社エスエスジャパンは大型アルミウイング(単車)を常時多数展示する専門店ですが、トラクタについても全国のトラック市場ネットワークからお探しが可能です。「在庫を無理に勧める」のではなく、お客様の用途に本当に合う1台かどうかを一緒に見極めます。


まとめ|中古トラクタ・トレーラーで失敗しない7つのポイント

  1. 単車との違い:荷台を切り離せる=1台のヘッドで複数トレーラーを回せる
  2. トレーラー種別:国内主流はセミ。フルは最大25mだが条件に制約
  3. 免許:大型免許+けん引免許が実質必須。乗り手の確保を先に
  4. 第五輪荷重:最重要。引くトレーラーの必要荷重と必ず突き合わせる
  5. デフ:高速長距離・海コンは1デフ、重量物は2デフ
  6. キャブ・装備:長距離はハイルーフ+リアエアサス+リターダ
  7. 状態と販売店:カプラ・エアライン・SCRの確認と、相談できる店選び

この7つを押さえれば、購入後の「引きたいトレーラーが引けなかった」「用途に合わず燃費や維持費で損した」という失敗をぐっと減らせます。

当社はトラクタも常時10台ほど在庫しており、お探しの仕様があれば全国市場からのお取り寄せにも対応します。長く付き合う相棒だからこそ、まずは一度ご相談ください。


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