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【プロが解説】中古UDクオン徹底解説|失敗しない選び方7つのポイント

「中古のUDクオンを買いたい」
「クオンのエスコット(AMT)って中古で大丈夫?」
「GH11とGH13、どっちのエンジンを選べばいい?」

そんなお悩みにお答えします。

UDクオンは、いすゞギガ・日野プロフィア・三菱ふそうスーパーグレートと並ぶ国産大型トラックの一角。ボルボ由来のエンジン技術と、独自のAMT「エスコット(ESCOT)」による省燃費・イージードライブで、長距離ドライバーから根強い支持を集めています。

当社エスエスジャパンの主力はプロフィア・ギガで、正直に申し上げるとクオンの在庫は多くありません。それでも「クオン指名」のお客様には誠実に対応しています。常時80台以上の中古トラック在庫に加え、お探しのクオンは全国のトラック市場からお取り寄せ可能です。

この記事では、中古クオンで失敗しない選び方をエスコットの故障リスクやボルボ由来の技術まで含めて正直に解説します。

📖 読了時間の目安:約8分

中古UDクオン|大型アルミウイング



クオンの基本(日産ディーゼル→ボルボ→いすゞの歴史)

クオン(Quon)は、UDトラックスが製造する大型トラックです。2004年に「ビッグサム」の後継として初代が登場し、2017年にフルモデルチェンジして現行の新型クオンになりました。

クオン選びで欠かせないのがメーカーの歴史です。もとは日産ディーゼル工業ですが、2007年にボルボ・グループ傘下となり2010年に「UDトラックス」へ社名変更。2021年4月にはいすゞ自動車の子会社となりました。

💡 プロの視点
この「ボルボ由来のエンジン+現在はいすゞ傘下」という背景が、中古クオン選びの大きなポイントです。エンジンは欧州ボルボ譲りの耐久性を持ち、いすゞ傘下になったことで部品供給や整備網の将来性も安定しています。

2017年フルモデルチェンジで中古市場が動いた

新型クオンは2017年に単車系・トラクタ系ともにフルモデルチェンジされ、平成28年排出ガス規制に適合。国産大型トラックで初となる総輪ディスクブレーキ(除雪車を除く全車)を標準装備するなど、大きく進化しました。これにより2017年以降の新型クオンが中古市場の主力になりつつあります。

主なボディタイプ

  • アルミウイング:長距離輸送・幹線輸送の主力
  • 平ボディ:建材・鉄骨・パレット輸送
  • 冷凍冷蔵車:食品・チルド輸送
  • トラクタ:海上コンテナ・大型トレーラー牽引
  • ダンプ:土砂・砕石運搬

主力エンジン

エンジン 排気量 ベース 出力の目安
GH11 10.8L(10,836cc) ボルボ D11C 370〜460PS
GH13 12.8L(12,777cc) ボルボ D13C 470〜530PS

💡 プロの視点
中古市場でよく見るのはGH11(10.8L)搭載の単車系・GK系トラクタです。幹線輸送の標準仕様として流通量が多く、燃費と積載効率のバランスが評価されています。重量系トラクタ(GW系)にはパワフルなGH13(12.8L)が搭載されます。


①世代と年式(初代/新型2017〜)

中古クオン選びでまず把握したいのが、初代か新型(2017〜)かです。

区分 年式 特徴
初代 前期 2004年〜2010年 日産ディーゼル名義。ビッグサムの後継
初代 後期 2010年〜2017年 UDトラックスへ社名変更。2014年にエスコットV改良・AEBS標準化
新型(現行) 2017年〜 フルモデルチェンジ。総輪ディスクブレーキ標準・エスコット刷新

初代でも2014年の改良でエスコットVの制御が改善され、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)が標準化、車線逸脱警報(LDWS)もオプション設定されました。2017年の新型は総輪ディスクブレーキやエスコットの刷新で、安全性・快適性が一段と向上しています。

💡 プロの視点
2026年現在の中古市場では、2017年以降の新型クオンの流通量が増え始め、価格もこなれてきているのが現状です。コスパ重視なら初代後期(2014〜2017)、最新装備重視なら新型(2017〜)が狙い目です。


②走行距離の目安

クオンはボルボ譲りのタフなエンジンを積んでいますが、走行距離は価格に直結します。

走行距離 状態の目安 価格帯のイメージ
〜30万km 低走行・状態良好 高め(年式相応+α)
30〜60万km 主力ゾーン・コスパ良 中古市場の相場中央
60〜80万km超 整備履歴次第・要精査 割安だが見極め必須

クオンのGH11・GH13エンジンはボルボ譲りの耐久性で、80万km程度なら国内外ともに需要があると言われるほどタフです。ただし大事なのは「数字」より「どう走ってきたか」。特にクオンはエスコット(AMT)と尿素SCRの整備状態が寿命を大きく左右します。

💡 当社の本音|クオンを買うなら「現行型×30万km前後」が一番のおすすめ
数多くのクオンを見てきた当社の経験則では、狙い目は現行型クオンの走行20万〜30万km。というのも、クオンは50万kmあたりから細かな故障が出始めるケースが多いためです。低走行のうちに購入し、調子が落ちてきたら乗り換える——これが一番賢い乗り方だと考えています。

逆に70万km以降もアリです。故障が出やすい箇所はすでに修理・部品交換済みの可能性が高いため、割安に長く乗れることがあります。ただしこちらはチェックランプの点灯歴や整備状況をよく確認してから購入を(正直、運の要素もあるので要注意です)。

当社もこの考えにもとづき、クオンは30万km前後の”おいしいゾーン”を狙って在庫を揃えています


③エンジン選び(GH11/GH13)

クオンのエンジン選びは、用途と車型(単車かトラクタか)でほぼ決まります。

GH11(10.8L)が向いているケース ※中古の主力

  • 単車(アルミウイング・平ボディ・冷凍)全般
  • 幹線輸送〜中距離輸送
  • 燃費・積載効率のバランスを重視

GH11はクオン単車系の全車とGK系トラクタに搭載される主力エンジンで、中古流通量が最も多いのが特長です。

GH13(12.8L)が向いているケース ※トラクタ主体

  • 大型トラクタ(GW系)・重量牽引
  • 海上コンテナ・大型トレーラー
  • 470〜530PSの余裕あるパワーが欲しい

⚠️ 中古ならではの正直な注意点
クオンを選ぶときは以下を必ず確認してください。
エスコット(ESCOT)の動作:過去にギヤ・シフトフォークやスプリッタの強度不足で走行不能に至る恐れのあるリコールあり
尿素SCR+DPFシステム:DPFの詰まりや尿素水配管トラブルが報告されている
電気系統・センサー類:警告灯の点灯履歴を必ず確認


🚚 クオンのご相談もOK!

当社の主力はプロフィア・ギガで、クオンの在庫は多くありません。それでもクオン指名のお客様はぜひご相談ください。在庫がなくても全国市場からお探しできます。


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④エスコット(ESCOT)というUD最大の武器

クオンの最大の特徴と言える装備が「エスコット(ESCOT)」です。これは12段の電子制御機械式自動変速機(AMT)で、UDトラックスが早くから開発・熟成してきた自慢のシステムです。

クラッチ操作や変速を自動化しつつ、MTならではのダイレクトな駆動伝達で燃費とイージードライブを両立。地形や積載に応じて最適なギヤを自動選択し、燃料消費を抑えます。

エスコットの世代

世代 おおよその時期 特徴
ESCOT-V 初代後期(2014改良〜) 制御改良で燃費・変速フィール向上
ESCOT-VI 新型のGH11搭載車 現行世代。単車系の主力
ESCOT-VII 新型のGH13搭載車 最新世代。トラクタ系に搭載

国産大型4社のAMT比較

メーカー AMT名称 特徴
UDトラックス エスコット(12段) ボルボ系。省燃費と賢いシフトに定評
いすゞ スムーサーGx(12速) いすゞ独自。長年の改良で完成度高い
日野 ProShift(7速・12速) 日野独自開発。日本の道路事情に最適化
三菱ふそう シフトパイロット(12速) メルセデス・ベンツ系

⚠️ エスコットは中古で最重要チェック項目
エスコットは省燃費で高評価な一方、スプリッタ作動用ソレノイドの不良やギヤ・シフトフォークの亀裂などの不具合事例があります。修理はコントロールユニット全体の交換で100万円前後かかるケースも報告されています。中古を買うときは必ず試乗し、変速ショック・異音・つながりの違和感がないかを確認してください。


⑤駆動方式(6×2/6×4/トラクタ)

大型クオンは駆動方式の選択肢が多く、用途に合った形式選びが重要です。

駆動方式 特徴 向いている用途
6×2(3軸・後輪駆動なし) 積載多・燃費良・舗装路向き 長距離アルミウイング
6×4(3軸・後輪駆動あり) 悪路に強い・牽引力 ダンプ・建設・重量トラクタ
8×4(4軸低床) 大容量積載・低床で積み下ろしラク 大型ウイング車の主力

中古大型ウイング車の主流は8×4の4軸低床。長距離幹線で軽量化なら6×2、現場や未舗装路なら6×4が定番です。トラクタはGH13搭載のGW系が牽引力に優れます。


⑥ボディ・装備と注意すべき故障部位

ボディタイプ別チェックポイント

  • アルミウイング:庫内寸法、屋根の歪み、サイドのへこみ
  • 平ボディ:荷台床の腐食、あおりの状態
  • 冷凍冷蔵:冷凍機の年式・稼働時間、断熱パネル
  • トラクタ:第五輪(カプラ)の摩耗、エアラインの劣化

あると便利な装備

  • 後輪エアサス
  • ハイルーフ・ワイドキャブ
  • エスコット(AMT)
  • パワーゲート
  • バックモニター・サイドカメラ

注意すべき故障部位(クオン特有)

  • エスコット(AMT)のソレノイド・シフトフォーク:リコール事例あり。修理が高額化しやすい
  • DPFの詰まり:短距離・低速走行が多い個体は要注意
  • 尿素SCRシステム・尿素水配管:低品質な尿素水使用で結晶化・詰まりが起きる
  • 電気系統・各種センサー:警告灯の点灯履歴を確認

💡 プロの視点
尿素SCRは高品質な尿素水(アドブルー)を使い、タンク内を清潔に保つことが最大の予防策です。前オーナーがどんな尿素水を使っていたか、警告灯の履歴があるかは中古選びの重要な判断材料になります。


⑦整備履歴と信頼できる販売店

大型クオンは新車で仕様により1,500万〜2,500万円クラスの高価な車両。中古でも数百万円〜1,000万円超の買い物です。特にクオンはエスコットや尿素SCRなど整備コストが高くつく部位があり、整備履歴の有無が長期コストを大きく左右します。

確認すべきポイント

  • 定期点検整備記録簿(あればプラス材料)
  • 前オーナーの使用用途(ワンオーナー/法人/個人)
  • 修復歴の有無と内容
  • 消耗品(タイヤ・バッテリー・ベルト類)の交換時期
  • 車検残・購入後の整備対応
  • エスコット・尿素SCR関連の整備履歴とリコール対策済みか(クオン特有)

⚠️ 安さだけで状態説明のない車には要注意
現状販売そのものは中古トラックでは一般的な販売形態です。危険なのは、エスコット不調やSCR故障の有無を確認・説明しないまま安さだけを売りにする業者。エスコット交換は100万円前後かかることもあり、購入後の修理費で総額が跳ね上がりかねません。状態をきちんと説明し、買った後も整備で対応できる店を選びましょう。当社では仕入れ時にこれらを丁寧にチェックし、正直にお伝えします。

当社では、サビ・下回り・電装系を徹底チェックした中古トラックを常時80台以上ご用意。クオン指名のお客様には全国市場からのお取り寄せも承ります。まずは 大型トラックの在庫一覧 からご確認ください。


初代後期 vs 新型、どちらを買うべきか

用途・予算別の選び方をまとめました。

世代 おすすめタイプ 判断ポイント
初代後期(2014〜2017) とにかく予算重視・地場輸送 エスコットV改良済み・AEBS標準・価格こなれる
新型 前期(2017〜2019) コスパと安全装備のバランス 総輪ディスクブレーキ・エスコット刷新・価格落ち着く
新型 後期(2020〜) 長距離・運転手の働きやすさ重視 装備最新・現行に近い快適性

💡 プロの本音
2026年現在のコスパ最強ゾーンは新型前期(2017〜2019)です。総輪ディスクブレーキやエスコットの刷新など進化点が大きく、価格もこなれてきています。長距離幹線でも地場輸送でも対応できる「ちょうど良い」世代です。走行距離は20万〜30万km前後がベスト(理由は②走行距離の目安で解説)。当社の在庫もこのゾーンを中心に揃えています。


中古クオンの強み

  • ボルボ由来のGHエンジン:D11C/D13Cベースで欧州譲りの耐久性
  • エスコット(12段AMT):省燃費とイージードライブを両立
  • 総輪ディスクブレーキ:新型は国産大型初の標準装備(除雪車除く)
  • 先進安全装備:AEBS・LDWSなどを早期から採用
  • いすゞ傘下の安心感:部品供給・整備網の将来性が安定

💬 実際のお客様(ドライバーの皆様)の声
当社のお客様からも「UDは運転しやすい」という声を多くいただきます。エスコットの滑らかな変速や視界の良さは、毎日乗るドライバーにこそ伝わる魅力です。「昔のUDは壊れる」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、現行クオンは別物。ぜひ一度、現車で運転のしやすさを体感してみてください。

こんな人にクオンはおすすめ

  • 既存のUDユーザーで同ブランドで揃えたい方
  • エスコット(AMT)の省燃費・運転しやすさを評価する方
  • ボルボ譲りのタフなエンジンを求める長距離ユーザー
  • プロフィア・ギガ以外の選択肢を探す方

クオン vs ギガ vs プロフィア vs スーパーグレート

大型ウイング検討時に必ず比較される国産4大ブランド。整備拠点・好みで選ぶのが結論です。

比較項目 クオン ギガ プロフィア スーパーグレート
主力エンジン GH11(10.8L)
GH13(12.8L)
6UZ1(9.8L)
6WG1(15.7L)
A09C(8.9L)
E13C(12.9L)
6R20(10.7L)
6R30(12.8L)
走り味の評判 省燃費・ボルボ系 どっしり・直進安定 軽快・スムーズ 欧州車テイスト
独自AMT エスコット(12段) スムーサーGx ProShift シフトパイロット
整備網 UD系(いすゞ傘下) いすゞ系ディーラー 日野系ディーラー ふそうディーラー
中古流通量 やや少なめ 非常に多い 非常に多い 多い

他ブランドの詳細は 中古いすゞギガ徹底解説中古日野プロフィア徹底解説中古三菱ふそうスーパーグレート徹底解説 もあわせてご覧ください。


まとめ|中古UDクオンで失敗しない7つのポイント

  1. 世代と年式:初代/新型(2017〜)で装備・価格が大きく変わる
  2. 走行距離:数字だけでなく「どう走ってきたか」を確認
  3. エンジン選び:単車はGH11、トラクタはGH13が基本
  4. エスコット(AMT):試乗で変速ショック・異音を必ず確認
  5. 駆動方式:8×4(4軸低床)主流・用途で6×2/6×4も検討
  6. 尿素SCR・DPF:メンテ履歴と警告灯の有無を必ず確認
  7. 整備履歴と販売店:価格より「どこで買うか」が長期コストを左右

この7つを押さえれば、購入後の「思っていたのと違った」「すぐエスコットの修理が必要になった」という失敗をぐっと減らせます。

当社の主力はプロフィア・ギガでクオンの在庫は多くありませんが、クオン指名のお客様にも誠実に対応します。長く付き合う相棒だからこそ、ぜひ一度ご相談ください。


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